■「名乗り出たら逮捕されそう」

その原因は、ここ数日ネット上で激しく議論されている、男性による女性に対するAED(自動体外式除細動器)の使用が大きく関係していると思われる。

今月4日、北海道札幌市内の駐車場で体調不良で休んでいた10代の女性に「大丈夫ですか」などと声をかけ、体を触ってわいせつな行為に及ぼうとしたという50代の男が、3日後に警察署に出頭。

男は「メディアの報道を見て、これは自分のことだと思い出頭した」という趣旨の説明をし、警察の調べに対しては「私は介抱しただけ」「介抱の一環です」などと話し、容疑を否認しているという。

こちらの内容を受け、ネット上では「女性に対してAEDの使用した場合も、被害を訴えられるリスクがあるのでは」という議論が勃発。男性による女性の人命救助そのものに対し、、消極的な声が多数上がっているのだ。

そうしたタイミングで東京消防庁から「人を探しています」「急病人の容態観察」といったワードを含むポストが投稿されたため、札幌市での事件を連想し、懐疑的な声をあげるネットユーザーが続出。

同ポストには、「ノコノコ出て行ったら、逮捕されるんでしょ?」「罠だから逃げて」「本当にお礼を言いたいだけだったとしても、名乗れないでしょうね」といった疑問の声、そして「この社会はどうなってしまうんだ」「こういう事態に応じることに、リスクが高い世の中になってしまった」など嘆きの声が多数寄せられている。