特殊相対性理論と量子情報理論という、一見すると別世界の理論の組み合わせが、新たな物理法則の“片鱗”を見せてくれる可能性があるからです。
研究チームは「これは始まりに過ぎません。相対論的効果を活かした量子計算の分野をさらに掘り下げることで、物理学の根底にある未知の原理を発見できるかもしれません」と期待を語っています。
今後、相対論と量子情報が交錯する新しいステージの研究がどう発展していくのか、私たちは大いに注目していきたいところです。
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元論文
Universal quantum computer from relativistic motion
https://journals.aps.org/prl/accepted/29077YddL4d1a08ca54192a14309a8fd1040e668b
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部