今や、家庭や職場を含め、あらゆる室内に観葉植物が置かれているのを目にします。
観葉植物の人気は年々高まっており、多くの人が観賞用や空気を清浄にするため、あるいはインテリアの一つとして、植物を飼うようになりました。
そんな中、南オーストラリア大学(UniSA)の研究チームは最近、人と観葉植物との関係性をさらに深掘りする調査を実施。
その結果、家主と観葉植物との関係性は4つのタイプに分けられることが判明したのです。
さて、皆さんはどのタイプに当てはまるでしょうか?
研究の詳細は2024年12月29日付で科学雑誌『PLANT-ENVIRONMENT INTERACTIONS』に掲載されました。
目次
- 人類はいつから観葉植物を飼っているのか?
- 家主と観葉植物の関係性は「4タイプ」あった!
人類はいつから観葉植物を飼っているのか?
私たちが観葉植物を飼い始めたのは最近のことではありません。
実は人類は何千年も前から、室内に植物を導き入れていたのです。
これまでの研究によると、古代エジプト人は紀元前3000年にはすでに屋内で植物を飼育していたことがわかっています。
また古代ローマのポンペイ遺跡でも、今から2000年以上前に室内植物が育てられていた痕跡が見つかっています。
それから中世イングランドでは、料理に使う食材や医療用の薬剤のために室内植物を飼っていました。
ただし現代のような形での観葉植物を育てる習慣が世界に広まったのは、主に20世紀になってからです。
モダン建築の普及とともに、インテリアの一部として観葉植物を育てる文化が世界中で定着し始めました。

さらに観葉植物の人気に拍車をかけたのは、コロナ禍のステイホームも大きな要因となっています。
ロックダウンや外出禁止令によって、屋外の緑地へのアクセスが制限されたことから、自然とのつながりを求める気持ちが高まり、世界中で観葉植物を飼う人が増加したのです。