まずは自作のバイブレーションを遠投し、本流寄りのコースを通してみたものの、魚からの反応は得られませんでした。観察を続けていると、バスと思われる魚はゆっくりとカケアガリの周辺を回遊しており、こちらの存在にはまだ気づいていないようでした。

市販ルアーへの変更が奏功

あまり多く投げすぎると見切られてしまうと判断し、ここでルアーをメガバスのバイブレーションXにチェンジ。思い切りフルキャストし、岸際の反転流の中をゆっくり通過させ、カケアガリに差し掛かったタイミングで高速巻きに切り替えたところ、「ガツン」と明確なバイトがありました。

サイズはそれほど大きくなかったものの、掛かったバスは本流に向かって強く走り、引きも楽しめました。手前まで寄せてもなお、元気に潜るほどのパワーがありました。

釣り上げてみると、それはラージマウスではなくスモールマウスバス。ちょうどこの時期にスモールが入ってくるだろうと予想していたため、バイブレーションXを持参していて正解でした。

春の川で自作ルアーを実釣テスト【京都】スモールマウスバスをキャッチしたルアーはどれ?スモールが喰ってきたのはメガバスのルアー(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

テスト釣行を振り返って

15時になり、今回のテスト釣行を終了しました。今回は自作ルアーのアクションや浮力、飛距離などを一通り確認することができ、これから本格化する野池バスシーズンに向けて、良い準備ができました。微調整が必要なルアーもありますが、春から梅雨にかけての釣行が楽しみになってきました。

また、改めて感じたのは、川バス狙いにおけるメガバス・バイブレーションXの強さです。長年使用していますが、流れの中でも安定したアクションを保ち、信頼できるルアーの一つです。自作ルアーでこのバイブレーションXに勝てる日を夢見て、今後もバイブレーションの開発に取り組んでいきたいと思います。

遊漁券について

なお、この河川域ではアユやアマゴを含む全魚種を対象とした遊漁券が設定されており、年券は8,000円で購入できます。1年間、さまざまな魚種を狙って釣りを楽しむことが可能です。