隣の大川君はまだ軽い仕掛けで苦戦していたので、仕掛けを替えるよう声をかけた。仕掛けを替えた1投目、早アワセで掛からなかったが、アタリはあったようだ。「食いが浅いので少し遅いぐらいでアワせるといいよ」と声をかける。

すると大川君のサオが大きく曲がった。私はすぐにタモを準備し、「ゆっくりでいいよ」と声をかけて横で見守ると、40cmほどの口太グレが浮いてきた。慎重に取り込み、無事に手中に収めた。

アゴ島のフカセ釣りで41.5cm含むグレ9匹【三重・尾鷲】棒ウキの深ダナ攻めが奏功大川さんは41cmの口太(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

最終釣果

その後、同サイズを数匹釣り上げ、納竿の時間となった。港に着くと検寸タイムが始まる。検寸してみると私は33~41.5cmを9匹、大川君は32~41cmを6匹釣り上げていた。

アゴ島のフカセ釣りで41.5cm含むグレ9匹【三重・尾鷲】棒ウキの深ダナ攻めが奏功筆者の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

大川君は初の40cmオーバーだ。喜んでいる姿を見ると、こちらもうれしくなる。

アゴ島のフカセ釣りで41.5cm含むグレ9匹【三重・尾鷲】棒ウキの深ダナ攻めが奏功大川さんの釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・小林史温)

今釣行で学んだのは再現性の高さだ。うまく同じタナで同じコースに流すことができたことで、40cm前後の数釣りができたと思っている。

グレの腹の中は大半が卵になっていたが、数匹は白子が入っていた。残り期間は短いかもしれないが、まだ少しは楽しめそうだ。

<週刊つりニュース中部版APC・小林史温/TSURINEWS編>

出船場所:天満浦漁港