(5)国際的な評価フレームワークとベストプラクティスの動向

 HELM SafetyやAIR-Bench、FACTSといった新たなベンチマークが、事実性や安全性を評価する有望なツールとして紹介されています。これはハルシネーション抑制やモデルの安全性向上に向け、国際的にどのような手法・指標が模索されているかを示すものであり、RAGシステムの評価基準を設計・改善する上でも非常に有益です。また、同時に「多くの既存ベンチマークには問題があり、信頼できる標準的な評価の確立が不可欠」と指摘されてもいます。評価手法の標準化はモデルの継続的な改良に欠かせない要素であり、こうした国際的ベストプラクティスの動向を把握することで、自社のRAG導入・運用をより効果的かつ安全なものにブラッシュアップできるでしょう。

(協力=野村直之/AI開発・研究者、メタデータ株式会社社長、東京大学大学院医学系研究科研究員)

提供元・Business Journal

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