最近、「投資は当たり前」「資産形成の時代」といった言葉を、テレビやネットで頻繁に目にするようになりました。
NISAやiDeCoも広まり、これまで株や投資に縁のなかった人たちも、少しずつ“経済に参加する側”へと踏み出し始めています。
けれども、ふと立ち止まって考えてみてください。
誰もが「みんなやっているから」と株を買い、誰もが「このまま上がり続けるはずだ」と信じて疑わない──
そんな空気にふと目が冷めたように不安を感じる瞬間はないでしょうか?
これは過去にも何度も繰り返されてきた風景です。
日本のバブル経済、アメリカのITバブル、そして2008年のリーマン・ショック。
こうしたバブル崩壊はどれも最初は、「みんながやっているし、儲かっているらしい」というささやかな期待から始まりました。
しかしその期待が膨らみすぎたとき、ほんの小さなきっかけで、すべてが崩れる瞬間が訪れます。
バブルとは何なのか? なぜ崩壊するのか? そして、自分はその「最後のババ」を掴まされる側にいないだろうか?
この記事では、金融の仕組みの基本からはじめて、バブルの構造、リーマン・ショックの裏側、日本の過去のバブル、そして現代の私たちに潜む「次のバブルの種」まで、わかりやすく解き明かしていきます。
最後には、ただ「怖がる」だけでなく、バブルという現象を見抜く目を養い、あなた自身の資産と未来を守るために、何を考えるべきかが見えてくるはずです。
目次
- バブルの背景にある「金融資産=誰かの借金」という仕組み
- 個人の借金を金融資産にしてしまった「MBS」の登場
- 典型的なバブル崩壊「リーマン・ショック」を理解する
- MBSの裏で動いていた、もう一つの“時限爆弾”──CDSとAIG
- バブルはリーマンだけじゃない:日本のバブル経済とITバブルの教訓
- 投資家ってただの転売屋じゃないの? 本当の「投資」ってなんだろう?
バブルの背景にある「金融資産=誰かの借金」という仕組み
