こちらは見た目からしてネギだが、実際その通りにネギだ。「野生のネギ」らしく市販品よりも爽やかな香りが強めで、大変美味しい。葉は中空で、この事からもネギの仲間であることが判る。

根は僅かに膨らんでおり、一見するとノビルに似ているが、この部分と根の付け根に当たる部分はかなり硬い。葉の部分は普通にネギだ。
ニラ
意外かもしれないが、実はニラもその辺に生えている。

茸本氏の動画を見て驚きつつ探してみたら、馴染みの河川敷で普通に見つかった。
こちらは香りで間違える事は無いと思うが、この時もすぐ傍にスイセンが生えていたので、くれぐれも間違えて採集しないようにしたい。見分ける自信が無い場合は、避けた方が無難だ。

採集の仕方
ノビルやアサツキは意外と根(鱗茎部)が深いところまで至っているので、スコップを用いて丁寧に掘り出し、掘り出した穴もきちっと埋めておこう。ニラは根っこから採集するのではなく、可食部である葉の部分をハサミ等でカットして採集したい。
素晴らしき野食の世界を堪能!
今回紹介したのは、あくまで「渓流釣りのついで」程度で楽しめる、野食の超入門種ばかりだ。実際に今回紹介した野草たちは、茸本氏の動画でも「初心者向け」として扱われている。わざわざ深い山の中に足を運ばずとも、いつも釣りを楽しんでいる川の河川敷や支流の河川敷をほんの少し覗いてみるだけで、春~初夏の贅沢な食材が手に入る。
野菜の値段が高騰している今、これほどありがたいことは無いだろう。勿論採りすぎだけはくれぐれも注意し、マナーよく個人で楽しむ範疇に留めておけば、定期的に美味しい晩酌を楽しむことが出来るはずだ。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>