■「困った人」ではなく「困っている人」

また「困った人」という表現に、「“困っている人たち”なんですよ」と話す幹弥さんは、「本当はバリバリと働きたいのに、出来ない人たちなんですよ。本人たちも困って苦しんでいる」「本来は、そういう人たちをどうやって助けるか、生きやすい世の中を作れるかを考えなきゃいけない」と話します。

書籍には動物のイラストで擬人化されていますが、ASD(自閉症スペクトラム)=ナマケモノですぐにキレる。ADHD(注意欠如・多動症)=サルで机の上はまるでゴミ箱。愛着障害=うさぎで愛情不足のかまってさん。トラウマ障害=ヒツジで人の手柄を横取りしてても評価されたい。などと書かれています。

これらを読み上げた幹弥さんは「バカにしたような表現」「偏見がかなり入っている」「差別・ヘイトを煽る本」と苦言を呈しました。