今季広島へ加入した大卒ルーキーの1人FW中村草太。昨年は明治大学の主将として22試合無敗での優勝に貢献した。個人としても得点王とアシスト王の両方を獲得しMVPに輝いている。まさに鳴り物入りで広島へ加わった今季、近年上位争いを続ける強豪クラブで堂々たるデビューを果たしている。

2月8日の富士フィルムスーパーカップでいきなり出場機会を得ると、明治安田J1リーグ開幕戦の町田ゼルビア戦で途中出場から初ゴールをマーク。第4節にもゴールを挙げており、現時点で2ゴール1アシストと早くもチームにフィットしている印象だ。途中出場が多いながらも目に見える結果を残し、ルーキーとは思えない存在感を放ち続けていることから評価を「5」とした。

ジャーメイン良 写真:Getty Images

FWジャーメイン良

評価:★★★★☆

昨夏のFW大橋祐紀の海外移籍に続き、冬にも得点源であった複数の外国籍選手がチームを離れた広島。そんな広島が今季新たな得点源として期待を寄せて獲得したのがFWジャーメイン良だ。ジャーメインは昨季リーグ戦で日本人トップタイとなる19ゴールをマーク。最終的に降格したジュビロ磐田で圧巻の得点力を発揮し、絶対的な存在として躍動していた。

高い得点力はもちろんのこと、前線で起点となれる身体の強さに背後へ抜け出すスピード、強烈な左足のシュートと多くの武器を搭載。残念ながら今季リーグ戦では現時点で1ゴールのみに留まっているものの、昨年ゼロだったアシストを早くも1つ挙げるなど攻撃の歯車としては役割を果たしていると言えよう。期待された得点については課題が残るが、攻撃のピースとしてチームへの貢献度が高いことから評価を「4」とした。


菅大輝(北海道コンサドーレ札幌所属時)写真:Getty Images

MF菅大輝

評価:★★☆☆☆

昨季の最終盤である12月7日に、2024シーズン限りで北海道コンサドーレ札幌との契約満了が発表されたMF菅大輝。去就が注目されるなか新天地としたのは広島だった。札幌で主に左サイドのウイングバックとして主力を務め、日本代表としての経験もある菅。広島での初陣となった富士フィルムスーパーカップでは、途中出場でいきなりアシストを挙げ華々しいデビューを飾っていた。