■安全靴がクリアする「過酷な試験内容」に驚き…

続いては、ポスト本文にも名前が出てきた「ミドリ安全」に、今回のポストを確認してもらう。

すると、担当者は「写真の靴はアッパーが見えないため特定はできませんが、靴底の特徴から当社の消防向けの安全靴の可能性が高いです」と、分析。

靴底に根元まで刺さった謎の物体、引き抜いてゾッとした 一歩間違えば「破傷風」と話題に…
(画像=『Sirabee』より引用)

続けて、「一般的な安全靴には、つま先を守る『先芯』が内装されています。一方、日本の安全靴で『踏み抜き防止板』が内装されているのは、殆どが消防向けです」と、その特徴について説明してくれた。

つまり、全ての安全靴に今回注目を集めた「踏み抜き防止機能」が搭載されているワケではない、ということだ。

その機能性について、ミドリ安全の担当者は「JIS規格では、踏み抜き防止性能の試験方法が定められています。試験では、垂直に立てた試験用の釘を圧迫性能試験機で10±3mm/minの速度で徐々に圧迫力を加え、釘が貫通した時の力を測定し、釘貫通時の力が1,100N以上あれば合格となります」「当社の踏み抜き防止板は厚さ0.5mmのステンレス製で、柔軟性を保ちつつ、高い耐踏み抜き性能を実現しています」と、説明している。

靴底に根元まで刺さった謎の物体、引き抜いてゾッとした 一歩間違えば「破傷風」と話題に…
(画像=『Sirabee』より引用)

加えて、実際に靴底に釘を突き刺したり、高温で加熱したり、甲の部分に鋼鉄を落下させたり…など、様々な試験を実施。これらの厳しい試験を突破した安全靴のみが「製品」として認められるのだ。