「人それぞれ」が反論になると考えている時点で、「この人は議論のルールを知らない」と相手に伝わってしまうのだ。

今回紹介した3つの発言に共通するのは、本人の意図とは裏腹に、“浅さ”がにじみ出てしまうという点である。

・正論ばかりで現実感がない ・名言を引用しても自身の経験と乖離している ・抽象論で思考を止めてしまう

知性とは、知識の量ではなく、「相手にどう伝えるか」「文脈をどう読むか」といった対話のセンスに宿るものである。

自分の発言が相手にどう届くかを意識すること。それが、仕事の場で信頼されるための第一歩となるのだ。

 

■最新刊絶賛発売中!

[黒坂 岳央]のスキマ時間・1万円で始められる リスクをとらない起業術 (大和出版)