特に、夜間の運動とその強度、睡眠時間、質の関係性が分析されました。
結果はどうなったでしょうか。
大規模研究で結論:激しい運動は睡眠の4時間以内に終わらせておくべき!
大規模データを分析した結果、夜の運動はこれまで考えられていたよりも、睡眠の質に大きな影響を及ぼすことが分かりました。
就寝の4時間以内に運動すると、入眠のタイミングが遅くなり、睡眠時間が減少、睡眠の質も低下すると分かったのです。
しかもそのような条件では、夜間の心拍数は高いまま心拍変動性が低下しており、眠りの質を悪化させる原因となっていることが分かりました。

特に高強度の運動は、睡眠に強い影響を及ぼします。
例えば、高強度の運動(HIITトレーニング、フットボール、ラグビー、長距離走など)を寝る2時間前以降に終えた場合、入眠が80分間も遅れ、眠眠時間も最大13.9%(約43分)も短くなることが分かりました。
やはりこれまでのアドバイスどおり、快適な睡眠を得たいなら、就寝のかなり前に運動を終わらせておく必要があるようです。
では、どうしても夜しか運動する時間が空いていない場合はどうすべきですか?
研究チームは、「就寝の4時間以内に運動する場合は、軽いジョギングや水泳など、短時間かつ低強度の運動を選ぶことで、睡眠の妨げを最小限に抑え、体をリラックスさせることができる」と述べています。
このことは夜の運動を絶対に禁止するものではなく、運動時間と負担の配分に注意すれば、夜の運動もむしろ眠りの支援になることを示しています。
もし、夜の運動がルーティンになっているのであれば、今回の大規模研究の結果を受けて、タイミングや負荷をいくらか調整できるかもしれません。
そんな微調整が、あなたの睡眠をもっと快適なものにしてくれるはずです。