今回の実験結果で注目すべきは、コーヒーのカフェインの効果が朝型か夜型かにかかわらず、一貫して見られた点です。

つまり、「朝はパフォーマンスが出にくい」と感じている夜型の人であっても、運動前にカフェイン入りコーヒーを摂取することで、一定の効果が期待できるということになります。

もちろん、摂取量には注意が必要です。

研究で使用されたカフェイン量は、体重1kgあたり約3mgでしたが、個人の耐性や体調によって効果や副作用は異なるため、自分に合った量を見極めることが重要です。

朝型・夜型に関係なく、コーヒーの力を味方につければ、毎日のパフォーマンスが一段と高まるかもしれません。

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参考文献

Caffeinated coffee boosts strength and sprint performance in trained men, regardless of chronotype
https://www.psypost.org/caffeinated-coffee-boosts-strength-and-sprint-performance-in-trained-men-regardless-of-chronotype/

元論文

Effects of caffeinated coffee on physical and cognitive performance: Chronotype and time of day study
https://doi.org/10.1080/07420528.2025.2460654

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部