コーヒーが好きで毎日飲んでいる人にとって、「このコーヒー、実際どんなふうに体に効いているのか?」という疑問は、日々のルーティンの中でも特に気になるポイントではないでしょうか。
最近、トルコのブルドゥル・メフメット・アキフ・エルソイ大学(MAKU)の研究チームが、「コーヒーが筋トレやスプリントのパフォーマンスを向上させる」という注目すべき研究成果を発表しました。
しかもその効果は、朝型か夜型かといった「クロノタイプ」に関係なく、多くの人に当てはまる可能性があるというのです。
この研究成果は、2025年2月4日付で『Chronobiology International』誌に掲載されました。
目次
- 朝型夜型でコーヒーを飲むタイミングは異なっているべき?
- カフェイン入りコーヒーは朝型夜型に関係なく筋力パフォーマンスを高める
朝型夜型でコーヒーを飲むタイミングは異なっているべき?
コーヒーに含まれるカフェインが「目を覚まさせる」「集中力を高める」といった効果を持つことは、広く知られています。
さらに近年では、カフェインが運動能力にも好影響を与えるという研究が増えてきました。
実際に多くのアスリートたちが、トレーニングや試合前にコーヒーを飲むという話も耳にします。
一方で、人の生体リズムには個人差があり、いわゆる「朝型」「夜型」と呼ばれるクロノタイプが運動能力のピークに影響するとも言われています。
これまでの研究では、朝方の人は1日の早い時間帯に、夜型の人は夕方以降にパフォーマンスが高くなる傾向があるとされてきました。
そのため、コーヒーの効果もクロノタイプによって違ってくるのではないかという仮説が浮かび上がっていました。

こうした背景にあって、トルコの研究チームは、「カフェイン入りコーヒーが運動パフォーマンスに与える効果は、クロノタイプによって異なるのか?」というテーマに挑みました。