開始から1時間が経過すると、潮が逆の右から左へ動き出しました。立ち位置を変えて狙ってみますが、無反応になってしまいました。

ここからは、沈下スピードの速い赤茶色のモンキーポッド製や紫色のパープルハート製の餌木を試しましたが、全く反応はありませんでした。水面直下のベイトがいなくなったのが影響しているのでしょう。

あれこれ自作餌木を試しているうちに、3時間も経っていました。潮も上がってきていますので、そろそろ納竿しないと帰りのルートが険しくなります。そのため、ここで終了としました。

釣り終了&振り返り

11時になったところで納竿しました。透明度が高く非常に美しい海色でした。潮通しも良く、ベイトの回遊も見られ、さらに無風ベタ凪だったおかげで海の状況をよく観察できました。その結果、良いポイントを狙えて1投目から釣れたのは幸運でした。

しかし、下足カットが連発したことから、自作餌木のカンナには改良の余地があるかもしれません。3.5寸と、ヤリイカ狙いとしては大きめの餌木でしたが、トチ柄のエギにはよく反応してくれました。アタリがなくなったタイミングで餌木を交換しましたが、追加できなかったことから、やはりスローフォールの餌木が効果的だったのかもしれません。樹種によって、同じ重さでも沈下スピードが異なるので、今後も様々な試作を重ねていきたいと思います。

市販のエギも持ち込んでいれば、もっと釣果を伸ばせたかもしれません。しかし、今回は自作餌木のみという縛りの中で、1杯だけでも釣り上げることができました。釣果以上に満足度の高い、嬉しい釣行となりました。

<田村昭人/TSURINEWSライター>