ここで、スローフォール性能を持たせた、トチの木から作った自作餌木を試すことにしました。このトチの木は、元は白い木ですが磨くと茶色系の杢(もく)が入り、美しい樹種です。

前回ロストしたため新しく作り直し、少しボディを大きくしてみましたので、スイムテストも兼ねています。足元に落としてみると、水深2mほどの底まで約20秒と、かなりゆっくりフォールすることを確認しました。沈下スピードを把握しましたので、沖へフルキャスト。市販のエギよりも重い仕上がりなので、飛距離が出ます。

着水時にはベイトが飛び跳ね、狙ったポイントまでしっかり届きました。 フリーフォールとカーブフォールを混ぜながら2分ほど沈め、3段シャクリからのテンションを強めにかけたスローフォールを試みます。

15秒ほどフォールさせていると、「パツッ」とイカが触る感触がありました。1投目からアタリです。 しかし、全く引きません。上がってきたのは狙いのヤリイカでしたが、サイズはかわいらしい小さなメスでした。

自作エギを使用したエギングで本命ヤリイカと対面成功【福井】バラシ多く苦戦一投目からヤリイカをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

その後はアタリはあるものの

1投目から反応がありましたので、すかさずキャストし、同じ水深を狙ってみます。 ベイトの動きに注意しながら数回キャストしていると、「パツッ」と同じようなアタリがありました。しかし、掛からなかったので回収してみると、細く小さな下足(ゲソ)だけが付いていました。 この餌木はボディが(木の)地塗りなので、イカが触った瞬間のアタリがよく分かるメリットはありますが、しっかりと抱ききらないのかもしれません。

そこでドラグを緩めて狙ってみると、今度は「パツッ」というより「パンッ」という明確なアタリの後、引っ張られました。一瞬乗ったと思いましたが、すぐに軽くなってしまいました。

回収すると、先ほどよりも太く大きな下足が…。またしても下足カットです。