これまでの旅行の常識を大きく変える『手ぶらでの旅行』を実現するサービス

 このようなサービスを始めた背景・狙いについて、JALは次のように説明する。

「旅行や出張の際、多くの方が大きなスーツケースの移動、荷造り、宿泊先への荷物配送、帰宅後の荷ほどき、クリーニングなどにストレスや負担を感じていらっしゃいます。これらの課題を解消し、より快適な移動を実現するため、本サービスをリリースいたしました。出張や旅行の需要はコロナ禍以前の水準に回復しつつあり、特に東京を目的地とする出張が多いため、首都圏に倉庫を構える株式会社エアトランク様にとっては配送コストが抑制され、低価格かつ高品質なサービスを提供することが可能でした。また、エアトランク社の既存サービス『宅配型トランクルーム』においても、預託物の中からスーツケースを必要時のみ利用するケースが非常に多く、本サービスのニーズを前もって体感しております。

 さらに、インバウンドの増加に伴い、各地でオーバーツーリズムが発生し、観光地ではコインロッカーの供給が追いつかず、大きな荷物を持って観光せざるを得ない旅行者が増加しています。お子様連れのご旅行の場合、通常の荷物以外にお子様用のベビーカー、オムツ、哺乳瓶、粉ミルク、離乳食など、かなりの荷物が増えてしまうため、旅行自体を諦めてしまうケースもございます。

 このようなストレスを解消するため、宿泊先にチェックインしてから使用するお品物は本サービスをご利用ください。それによりユーザは必要最小限の荷物のみで移動や観光が可能となります。また、これまで煩わされていた多くの諸問題から解放され、より充実した旅行を実現できます。本サービスは、これまでの旅行の常識を大きく変える『手ぶらでの旅行』を実現するサービスです。顕在化していないニーズではございますが、潜在的なニーズが高いサービスと捉えております。

 JALは『JALマイルライフ構想』を引き続き推進し、日常生活やライフステージにおける多様なサービスを提供することで、マイルを『ためる』『つかう』シーンを拡大し、顧客層の拡大と利益成長を目指しています。本サービスの導入により、JMB会員の旅行や出張の際のストレスや負担を軽減し、より多くの顧客に快適な旅を提供することを目的としています。エアトランク社においては、同社が保有する集荷配送等のノウハウおよび設備を最大限に活用した本サービスを提供することで、さらなる成長を目指しております。また、従来『収納の延長+宅配便』と捉えられてきた『宅配型トランクルーム』のイメージを刷新し、ユーザ所有のお品物の有効活用方法や新たな生活様式、旅行様式といった価値観の創造を提案してまいります」