ジェンダーギャップ指数の「経済」の指標には「労働力」「賃金格差」「管理職の比率」が含まれますが、実態は日本人女性がそもそも働いていないので 男性に大きな経済的負担がのしかかり、結果として経済の指標が悪化しているという実態が見えてきそうです。

でもさ、女性って男性より給料が低いことも問題なんじゃないの?

いい質問だ。
こちらもデータを示そう。
ここで「女性は男性より給料が低いので 結果として有償労働の貢献が諸外国と比較して小さくなるのでは?」という真っ当な反論が返ってきそうです。
しかし、統計データが示すのは全くそんなことない むしろキツいのは男性という実態です。
2021年の総務省が発表した「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」からデータを紹介します。
年収レンジで区切った時、男性より女性の方が労働時間が短いことがわかりました。
この結果は、男性よりも女性の方が短い労働時間で同じ金額を稼げるということを示しており 決して女性の方が男性よりも賃金が少ない とは言い難い実態を表しています。

確かに年収で区切って労働時間を出したら女性が有利でも、女性が高給職に就きづらい差別があるんじゃないの?

それもいい質問だが、データで真っ向から反論しよう。
ここまで読んで以下のように思った方も多いかもしれません。
「確かに年収で区切って労働時間を出したら女性が有利だという実態はわかった。しかしジェンダーギャップ指数の経済の項目に現れているように、女性が高給職に就くことを社会が拒む構造的性差別があるから 実際は収入の低い女性が多いのでは?」
これも真っ向から反論しましょう。そもそも日本人女性は稼げる職業に就く気が諸外国と比較して低いです。
理工系分野における女性活躍の推進を目的とした関係国の社会制度・人材育成等に関する比較・分析調査報告書から引用です。日本の女性は男性と比して理系学部に進学せず、諸外国の中でも割合が低いことがわかりました。
