まずは根本的な問いから考えてみようと思います。
日本の女性は差別されているのか日本はジェンダーギャップ指数が低い国の一つとされていますが、それが必ずしも女性差別を意味するわけではありません。
日本の女性は他国に比べて高い教育を受け、健康面でも男性とほとんど差がないことがわかっています。
2024年に日本BPW連合会が公表したデータを紹介します。日本のジェンダーギャプ指数の低さは「政治、経済」の項目によるものがほとんどの理由を占めることがわかります。
実際、「教育・健康」のスコアでは 世界平均を見てもかなり高水準のスコアが達成されており、女は飯を食うな とか 女性に教育は施すな のようにあからさまな女性差別は世界的にもほとんど撤廃されていることがわかります。
一方で「経済・政治」のスコアを確認しますと、以下のような方法で算出していることがわかります。

https://www.bpw-japan.jp/japanese/gggi2015.html
日本人の女性は諸外国と比較して政治に参加せず、管理職に就かず 労働量も男性より少ないことがわかります。

つまりどうゆうこと?

ジェンダーギャップ指数の低さは「政治・経済」の項目ゆえなので、議論のセンターピンはこの部分に注目すべきだということだ。
すでに紹介した「ジェンダーギャップ指数」の算出方法を見ますと、諸外国でも「健康・教育」の観点では高い男女平等が実現できています。
換言すれば、欧米・北欧諸国のジェンダーギャップ指数が高いのは、日本人女性より積極的に政治に参加し、労働し 賃金を得ている実態が存在すると言うことです。
当然、子育て等で時間が取れず働けない・キャリアが途絶えた という視点も重要でしょう。
このように、ジェンダーギャップ指数を議論するなら「では、なぜ日本人女性の経済・政治スコアが低いのか?」を真剣に考える必要があるのです。
2.2 出生率が高い九州の謎