まず、なぜ「少子化対策のために男女平等を推進しよう!」という動きが存在するのか考えましょう。

クソニートくん
まぁ、男女平等の方が女性が生きやすい社会になるんだし、結果として少子化解決につながりそうな気もするけどね。

Murasaki
いくつかのデータを見てみよう。
確かに「男女平等が進んで女性が生きやすい社会が実現すれば、より一層女性にとっても子供を産み育てやすい社会になる」という主張は正しく見えます。
そしてその強力な根拠になっているのはジェンダーギャップ指数です。
各国のデータ分析(北欧・日本・韓国など)男女平等指数(ジェンダーギャップ指数)とは、男女の格差がどの程度存在するかを調べ指標として表したものです。
そして、日本含め東アジア諸国は このジェンダーギャップ指数の低さが指摘されています。
2022年7月に公開された「Global Gender Gap Report 2022」のデータを紹介します。
日本のジェンダーギャップ指数は146か国中116位と昨年3月の120位(156カ国中)より数字の上ではわずかに上昇しましたが、主要先進国では引き続き最下位となっています。

出典:立憲民主党HP
この結果は「日本人女性は諸外国と比較して差別されている」という主張の根拠によく使われるものです。
実際、2023年に公表されたデータでは 日中韓の東アジア諸国は軒並みジェンダー指数が低く 北欧や欧米諸国ではジェンダー指数が高くなることがわかりました。

クソニートくん
確かに、、、 日本って女性が差別されているんだな。。、

Murasaki
後でそんなことないとゆっくり反論するから、待ってろ。
そしてこのジェンダーギャップ指数の低さなのですが、あろうことか出生数と相関してしまっていることが知られています。
男女平等指数と出生率の相関これまで東アジア諸国は、北欧や欧米諸国と比較してジェンダーギャップ指数が低いことを指摘しました。