C17はアメリカ製で全世界で使われてきましたが、離着陸に長い滑走路が必要で使用できる空港が限定されるとの課題が指摘されています。

また、C17は製造が終了している機種で、関係者からは「購入当初はよくても、修理を重ねるなかでC130Rと同様に修復不能な機体も出てくるのではないか」つまり「C130Rの二の舞いになるのでは」という懸念が出ているんです。

―このニュースで一番伝えたいことはなんですか?

先を見据えた機種選定です。

いや、基本的な専門知識もなく取材対象に嘘をつかれてもわからないあなた方がそれをいうか?しかもC-130RとC-17の話を一緒にするのは味噌もクソも一緒です。単に中古というだけで木に竹を接ぐようような記事になっています。

中古が駄目ならばなんで我が国は自衛隊で使っていた中古の練習機を他国に供与したのでしょうか?

記者は、中古機はすべて稼働率が低いと思っているのでしょう。ですがエアラインだって中古の機体を売買していますよ。そして民間旅客機は軍用機に比べて遥かに酷使されているわけです。だから相応の査定をして、コストに合う中古を買ったりリースしたりしているわけです。かつて英空軍ですら空中給油機は民間の中古旅客機を買って改造して使っていました。そのような中古機に関する知識が記者には欠如しているのでしょう。

C-17はSTOL機能が高く、その気になれば千メートル程度の滑走路でも運用できます。そのための機体ですから。単に空自関係者の世論操作目的の発言を事実であるかのように吹聴するのは記者クラブメディアの悪いところです。

修理を重ねるなかでC130Rと同様に修復不能な機体も出てくるのではないか

じゃあなんで空自のC-130Hの稼働率はそこまで低くなんですか?という話になります。ソースを話を頭から信じるのはリテラシーの欠如であり、記者としては落第レベルです。

航空機は何回離着陸をしたかによって寿命が異なります。例えば東京と大阪を日になんども飛ぶような機体は同じ飛行時間でも東京、パリ間を飛ぶ機体よりも痛みが激しいわけです。そういうところを精査する技術は確率されています。