ところで、まだまだビジネスに積極的になれるほど知識も経験もない場合はいったいどのようにしたらよいのでしょうか。その場合はとにかくお客様を楽しませ、喜ばせてください。普段のコミュニケーション、ブログ、ツイッターなどのソーシャルメディアでの情報発信やお客様の飲み会に参加して歌って踊ってもよいでしょう。

「そんなことで仕事が取れるのですか?」と思われるかもしれませんが、経営者から見れば士業はユーモアセンスのない人たちの集まりと思われています。誤解を恐れずにいえば、士業は「つまらない」と思われているのです。

もしそこで、あたかもタレントや芸人のように人を楽しませてくれる士業がいたらどうでしょうか。もちろんこういうものは個人差がありますので絶対はありません。

しかしながら、全国的に見ればユーモアがある人、言い換えれば宴会芸を「私が先陣切らせていただきます」といえる人のほうが「面白い」といわれ、仕事が集まっているのです。必ず踊りなさいといっているわけではありません。ビジネス的な協力ができないのであれば、少なくとも誰かにとって「面白い人」になる必要があるとお伝えしたいだけです。

私自身、開業して約20年ほどですが、最近はファッションに気をつかう人やユーモアにあふれる人は増えてきたと感じています。今はこうしたちょっとした「面白い性格」でも、ほかの大多数はつまらない士業だと思われていますので、比較的士業の中では注目を集めやすい存在になっています。

いつまでも全体が真面目な業界のままで有り続けるかどうかはわかりません。もし、あなたがビジネス的に貢献できることが少ないと感じていたら、ぜひまずは性格から変えてみるのはいかがでしょうか。経営者は常に面白い士業を求めているのです。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚