ナスダック3倍ETFのTQQQにも大きな資金流入が見られた。

フォワードEPSコンセンサスはまだロールアップしており、それに対して一直線に下落した指数は割安感を出している。問題は関税でどこまでEPSが低下するかである。

NAAIMは早速跳ねている。これが中途半端な水準に位置していること限り、本格的な上昇局面はまだ望めない。

決算期は徐々に本格化している。

テクニカルは少し手掛かりが増えてきた。金曜は日足下ヒゲ陽線となり5200が日足サポートとなる。上では週足レジスタンスが5700に刺さっている。更に日足ベースでも3月から始まった下落局面でラリーの頭を2回抑えた25SMAが5530近辺まで降りてくる。

関税の掛かり方をチャートに投影すると、10%一律関税 +国別「相互」関税 +中国との貿易戦争を前提にしたフェーズは5100より下、ローズガーデン直前の値動きからただの10%一律なら5700近辺、という整理になる。

90日間の猶予を楽観寄りに考えて実質的な撤廃と考えるとしてもその間、中国に対する関税率がチキンレースを経て引き上がったため、5700はかなり遠い。この手のファンダメンタルズからの予想をいい方向に裏切ってくれるきっかけを与えてくれるのは激しい金利低下だが、今のところむしろ逆の展開になっている。ただ電子デバイスの対中国関税からの除外が週末に流れたりと、ニュースフローはどちらかというとポジティブ寄りではある(ニュースの陰極は通り過ぎた)。

日足ベースでは5200 -5530レンジをまず意識することになるか。5200を下にブレイクした場合は一旦仕切り直しとなる。5530を超えて来るとポジティブガンマ域にも入ってくるため、ヘッドラインの飛び方にかかわらずかなり安定感が戻ってくるだろう。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年4月14日の記事を転載させていただきました。