東にはしなまみ海道の最初の橋、尾道大橋も見ることができます。これができて車で向島に渡ることができるようになりましたが、結構大回りになるので市街地からぱっと乗れる渡船の優位性は失われていません。

東の方からJRの列車がやってくるのも見えました。227系レッドウィング。新しい車両でこちらの方が乗り心地はいいんですが、写真的には国鉄の115系の方が黄色で目立ち、景色によく映えます。

展望台を降りて千光寺に向かいます。みなさんあまり気付いてませんでしたが途中の木の幹の枝分かれが動物の化身みたいでなんだか不気味でした。

千光寺裏門。

展望台やロープウェイの山頂駅から降りてくると、千光寺は裏手から入ることになります。

断崖絶壁に建つ鐘楼、驚音楼。尾道の街中に鐘の音を響かせます。

千手観音が祀られる本堂。

本堂の向こうには山陽本線を走る貨物列車の姿も。

千光寺は806年に開基されたといわれる由緒あるお寺です。赤いお堂が特徴的で千手観音が祀られています。舞台造の本堂でここからも尾道水道の景色をよく眺められます。

展望台からの景色もよかったですが、少し降りて千光寺から見る尾道水道はより水道が近くに見えてこれもまた素晴らしいです。

千光寺をでて山を下っていきます。天寧寺の三重塔の脇の道を降りていくと猫が好きそうな細い路地に入っていきます。

この界隈は「猫の細道」と呼ばれ、猫を祀る神社やオブジェ、猫の絵画などが多くみられる「猫前面推し」のエリアです。

古民家を利用して造営された「福石猫神社」。正確には神社ではなくアート作品のひとつです。猫の絵を描いた石は神社の中だけでなく、細道のあちこちで見かけます。

古民家の壁面に猫のオブジェや絵が描かれます。

岩肌を猫に見立てて猫の顔を描いてみたり

路面のひび割れもここでは猫になってしまいます。

今回、本物の猫に会うことができなかったのが残念ですが、猫愛に溢れた猫の細道。きっとその愛に導かれて猫も優雅にこの道を散歩しに来てくれることでしょう。