NASAが探る赤い惑星の過去と謎の「ドーム」

 NASAの探査車は、3年以上にわたって火星表面を探査し続けており、遠い過去に火星が生命を育む環境であった可能性を示す重要な証拠をいくつも見つけ出してきた。最新の科学的分析によれば、かつての火星には広大な海や湖、川が存在し、惑星表面の大部分を覆っていたと考えられている。現在でも塩分を含む液体の水が一時的または地下に存在している可能性が、複数の観測によって示唆されている。科学者たちは、大昔の火星には我々が知るような微生物が生息し、繁栄するのに理想的な条件が整っていた可能性があると考えているのだ。

 こうした背景もあってか、UFO研究家たちはNASAから送られてくる画像を熱心に分析し、これまでにも数々の奇妙な「構造物」を発見してきた。中でも特に興味深いものの一つが、探査ローバー「オポチュニティ」が捉えたドーム状の構造物だろう。

火星に“十字架と崩れた寺院”!?「古代文明の痕跡」なのか
(画像=画像は「 The Ancient Code」より,『TOCANA』より 引用)

 NASAのウェブサイトで公開されているその画像(探査日Sol 4073日目のパノラマカメラ画像)には、丘の上部から突き出た奇妙な半球体がはっきりと写っている。UFO研究家たちは、これが自然にできた地形である可能性は低いと主張しており、確かに一見しただけでは自然物とは思えない形状をしている。さらに画像を拡大すると、構造物の基部には小さな暗い円が等間隔に並んでいるようにも見える。これは古代火星人が建造したドームなのだろうか? それとも、岩の模様が偶然そう見えているだけ、いわゆる「パレイドリア」という心理現象なのだろうか。