孫泰蔵氏が述べていたのはAIが今後飛躍的に伸びるがそのバックグラウンドは「推論にある」という点でした。この推論をどういう意味で述べたのか判断できないのですが、私はDeepSeekの推論を指摘しているのではないかという気がしています。またDeepSeekは最新の報道では自己改善型モデルを目指しているとも報じられ、その場合、AIの根幹である「枠組み」を超えるような気すらするのです。オルツの米倉さんはクローンが本人を超えることはないとしていますが、SF映画のようにクローン人間の暴走が絶対にないとも言えないのかな、という気もしています。

いずれにせよ、オルツの米倉氏が言う本人を超越しないクローン人間ならば認知症になった人への支援としては絶大であると思います。もちろん、そうなるには法整備から倫理問題まであらゆる方面との調整が必要です。行政が追い付かないとクレームが来るかもしれませんが、技術の進歩とはそれぐらいのスピードで改革されているとも言えそうです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年4月13日の記事より転載させていただきました。