例えば、サンプル数が大きくないこと、参加者たちは若いフランス語話者に限られていたことなどです。

それでも今回の研究結果は、教育現場や語学学習、高齢者の聞き取り支援など、さまざまな分野での可能性を秘めています。

「うざい癖」だと思っていた指トントンは、脳が外の世界とタイミングを合わせようとする“リズムの橋”だったのです。

もし今度、雑音の中で誰かの話を聞くタイミングがあれば、「うざい」と思われるのを覚悟で、指トントンしてみてください。

相手の話を聞き取りやすくなるかもしれません。

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参考文献

Brainpower boosted by tapping out a specific rhythm, study finds
https://newatlas.com/learning-memory/tapping-finger-hearing-comprehension/

元論文

Moving rhythmically can facilitate naturalistic speech perception in a noisy environment
https://doi.org/10.1098/rspb.2025.0354

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部