ところがこの「ちょっとした薬」が、知らず知らずのうちに腎臓を蝕んでいるのです。

イブプロフェンやアスピリンといった一般的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、腎臓の血流を減少させ、ろ過機能に影響を与えるため、大量使用や長期使用は慢性腎障害のリスクを高めるとされています。

もし、痛み止めを使うことが習慣になっているなら、注意が必要です。

医師に相談し、適切な範囲で使用できるようアドバイスしてもらいましょう。

2. 水分をあまり摂らない

意外と軽視されがちですが、「水をあまり飲まない」という習慣も要注意です。

腎臓は体内の老廃物を尿として排出するために十分な水分を必要とします。

水分が不足すると尿が濃縮され、老廃物が排出されにくくなり、腎臓に負担がかかります。

また脱水状態が続くと、腎臓の血流が低下し、やがて腎機能障害に至るケースもあります。

「喉が渇いてから飲む」のではなく、「喉が渇く前に飲む」習慣を心がけましょう。

病気を抱えていない一般の人は、1日に1.5~2リットルの水を飲むことが推奨されています。

もしかしたら、多くの人は、こうした修正すべき自分の習慣に気づいていないかもしれません。

それでも腎臓にダメージを与える習慣はまだまだあります。後半も見てみましょう。

腎臓を傷つける「ついついやってしまいがちな習慣」

続いて、ついついやってしまいがちな他の5つの習慣を見ていきましょう。

3. お酒を飲み過ぎる

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過度なアルコール摂取もNG / Credit:Canva

適量の飲酒は問題ありませんが、過度なアルコール摂取は腎臓にとって大きな負担となります。

アルコールは利尿作用があるため脱水を引き起こしやすく、これが腎臓にダメージを与える原因になります。

さらに、慢性的な大量飲酒は高血圧や肝障害を引き起こし、それが間接的に腎機能の低下にもつながります。

「仕事終わりの一杯がやめられない」という人もいるでしょう。