一方で科学者たちは慎重な態度を崩していません。
多くの研究者は「これはあくまで“ダイアウルフの遺伝子を参考にした改変種”であり、純粋なダイアウルフの復活ではない」と指摘します。
実際、現存するオオカミをベースにしているため、遺伝子全体の大部分は現代種のままです。

つまり、仮に見た目が似ていたとしても、遺伝的にはオオカミに確実に近い存在であり、新しく誕生した3匹は「遺伝子編集されたオオカミの雑種」だというのです。
とはいえ、科学者たちはこの出来事を全く無視することもできません。
ニュージーランド・オタゴ大学(University of Otago)のマイケル・ナップ氏は「これはダイアウルフの復活ではありません。しかし、これらのオオカミの誕生が遺伝学における大きな進歩であることは否定できません」と述べています。
今回の発表は多くの議論を呼んでいますが、Colossal Biosciences社は前進を続けています。
もしかしたら近いうちに、また「新たな絶滅種が復活した」という報道がなされるかもしれません。
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参考文献
Is the dire wolf back from extinction – or is it just a gimmick?
https://newatlas.com/biology/theres-no-business-like-de-extinction-business-the-dire-wolf-lives/
Colossal Announces World’s First De-Extinction: Birth of Dire Wolves
https://www.businesswire.com/news/home/20250407444322/en/Colossal-Announces-Worlds-First-De-Extinction-Birth-of-Dire-Wolves