「電気がない世界」というものを想像したことがあるだろうか?

 灯りのもとで生活することがあまりに日常になってしまうことで、災害時にはじめて電気の大切さを実感するという人も少なくない。

 しかし昨今、コロナ禍でのキャンプブームや、地震や山火事など世界各国で停電をともなう災害が相次いでいることで「電源」の重要性を再確認する動きがある。

 さらには、電気を生むためのエネルギーに関しても、再生可能エネルギーなど、環境の側面からの興味も高まっている。

 そんな、インフラとしての電源、そして環境を意識した電源という両方向からのアプローチを行っているのが、EcoFlow Technology Japan株式会社(以下、EcoFlow社)だ。

 今回は、創造的な技術を通じて、すべての人々への電源供給を目指すEcoFlow社の災害支援やCO2削減、新たなユーザー体験を創出するための取り組みに迫る。

持続可能な社会を伝統行事を通じて体現

すべての人にエネルギーを。EcoFlowが売り上げの1%をCSR活動に投資するキャンペーンを実施
(画像=『Business Journal』より 引用)

 EcoFlow社は「POWER FOR ALL」と銘打ち、多くのパートナーと協力しながら、電源を必要としているすべての方々に再生可能エネルギーの電源を提供するCSR活動を行っている。

 ロサンゼルスの山火事など、世界の被災地に向けていち早くポータブル電源を供給している。能登半島地震においても、避難所や自宅避難を続ける方々に対して74台ものポータブル電源を送った。

 EcoFlow社は2023年以降、住宅内の電源をフルカバーする家庭用蓄電池の業界への参入、港区や江東区などの自治体との防災協定締結など、各シーンでの電源供給に積極的に動いている。これはあらゆる災害を目の当たりにし、「電源は人々にとって最も重要なインフラの一つである」と実感したためだ。

 EcoFlow社のCSR活動は、被災地支援にとどまらない。「電源」を通じて、CO2の排出量削減にもアプローチしている。特に力を注いでいるのは、一見再生可能エネルギーとはやや縁遠いようにも思える日本の伝統行事というシーンだ。

 青森ねぶた祭では、日立製作所のねぶたに「DELTA Pro 3」や「DELTA Pro Ultra」のポータブル電源を搭載。実質、二酸化炭素排出量ゼロの状態で電力を供給した。また、従来搭載されていた発電機から大幅に重量を軽量化することで、曳手の負担軽減も実現している。

 同じく、京都の祇園祭においても灯篭に「DELTA Pro 3」やソーラーパネルで電力を供給。継続性の高い伝統行事を通して、持続可能な社会を目指している。