今回の入渓場所は、著者が過去二度天川を訪れた際に好釣果を得た場所だったのだが、想定外の事態が起きる。

今回の仕掛け

この日使用した仕掛けはこちら。

解禁間もない天川村で渓流アマゴ釣り満喫【奈良】22.5cm頭に26匹をキャッチ当日の仕掛け(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

洞川地区では5m~5.7mの3WAYズームであるシマノ・渓峰 尖 硬調57を、天の川本流では川幅の広さを考慮し、弧渓ZM M61を使用した。天井糸は2mとし、仕掛けの全長は取り回しを重視して竿の長さよりも僅かに短くしてある。1本の水中糸で構成される、「通し仕掛け」と呼ばれるタイプだ。

川虫が採れない

入渓してすぐの場所でブドウムシを流してみたところ、すぐに1匹目が釣れた。これでボーズを逃れたと一安心だ。

解禁間もない天川村で渓流アマゴ釣り満喫【奈良】22.5cm頭に26匹をキャッチ記念すべき1匹目(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

これに気を良くし、連発を期待して大きな瀞や流れ込みを狙ってみたのだが、何故かアタリが無い。そこで餌を川虫に変更するべく、川に網を何度も突っ込んで採集を試みたのだが、クロカワムシとキンパクがほんの数匹入るだけだった。どうやら川虫を採集するには、もっと水温が高い本流中流部を狙うべきだったようだ。仕方なく今回は本命ポイントで貴重な川虫を使用する事にし、ブドウムシと残りイクラメインで釣り上がる事にした。

先行者の影

川虫を諦めた後しばらく釣り続けてみたものの、好ポイントで一切アタリが出ず、明らかに「釣りこぼしですよ」と言わんばかりの場所で2匹を追加しただけ。これは変だなと思っていたら、80mほど先に釣り人の影を発見。丁度上流側から釣り降ってくるところだった。

このケースはおそらくお互い気づかずに入渓しているので、仕方がない。マナーとして、下流側にいた著者が元来た場所から静かに退渓することにした。

再入渓で大正解

先行者がいた場所から一気に下流側に降ってきたところ、周囲に車の影が無かったので再入渓。これが当たった。

淵・瀞で連発!