AIの進化は人類にとって“救い”なのか

 このまま人間の思考能力が退化し続けると、AIの台頭は人類にとって恩恵どころか脅威にすらなりかねない。AIに頼ることが前提となった社会では、「自分の頭で考える」力が不要となってくるのだ。

 アヴィ・ローブ教授は、AIによって加工された情報を「ジャンクフードのような知識」と表現する。それは一時的に満足感を与えるが、長期的には人間の“知の健康”を損なう可能性があるという。

 最も恐ろしいのは、私たちがその変化にすら気づかず、気づいた頃には「人類は自分で意思決定を下す力を失っていた」という未来である。

AIが賢くなるほど人間はバカになる?知能が“逆行”する時代が始まったのか
(画像=イメージ画像 generated using QWEN CHAT、『TOCANA』より 引用)