逮捕、そして過去の教訓

 島から戻ったポリャコフは、現地の漁師によって発見され、通報を受けた警察に逮捕された。警察は彼のボート、船外機、そして上陸時の映像が記録されたGoProカメラを押収し、ポートブレアのホテルスタッフなどから事情を聞き、彼の足取りを詳しく調べている。

 今回の事件は、2018年に起きたアメリカ人宣教師ジョン・チャウ氏の悲劇を思い起こさせる。チャウ氏はキリスト教の布教を試みて繰り返し島への接近を図り、最後はセンチネル族に弓矢で射られて殺害された。彼の遺体は部族によって運び去られ、回収も困難な状況が続いている。

コーラ片手に禁断の北センチネル島へ… 孤立部族へ“贈り物”をした男の結末
(画像=画像は「Daily Star」より、『TOCANA』より 引用)

ポリャコフの無謀な行動は、こうした過去の教訓を無視したものであり、大きな代償を伴う可能性があった。幸いにも今回は最悪の事態には至らなかったが、孤立した部族の文化と生命を守るため、外部からの接触がいかに慎重に行われるべきかを改めて示す事件となった。

 孤立した少数民族の保護と、現代人の“好奇心”との間に横たわる深い溝。この事件は、その危ういバランスが今もなお問われ続けていることを、改めて私たちに突きつけているのかもしれない。

提供元・TOCANA

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