東大が遂にハードルを越えた!

かつて東大総長が秋入学を計画したところ、様々な圧力と抵抗にあい、苦戦したことがあります。なぜ秋入学を目指したか、確か学生の国際化を目指すものの4月入学が他国にとって特殊であり、優秀な学生が集まらないからとされたと思います。しかし教育界は構造的変化を望まなかったのです。事実、東大の外国人留学生は2%程度とされます。欧米の一流大学に比べると論外の低さであります。もう一つの課題は就職でした。夏の終わりに卒業してもどこに勤める、という疑問に十分こたえられなかったのですが、今や企業では通年採用が増えてきました。

今般生まれた70年ぶりの新学部、カレッジ オブ デザインは秋入学、5年制で英語の授業、半分は留学生という目標設定で27年秋開校を目指します。5年制とは4年生の学部と1年間の修士課程を組み合わせたもの。更に1年目は何と全寮制で国際感覚とコミュニケーションスキルの向上に努めるのでしょう。学部長も外国人となり、これまた東大史上初の試みとなります。

個人的には非常にうれしい展開だと思います。まずアジアのリーダー国の最高峰である東大の世界評価が今一つだった中で世界水準の教育を提供できる土台が出来そうだという点につきます。私がある事情で日本の大学に留学するカナダ人を調べたところ、交換留学生を入れても二桁人数に達する大学は1つか2つ。聞けば大学教授あたりから「北米からわざわざ日本に学びに来る意味は少ない」と言われ、残念な思いをしていました。東大が動けば私大も動くでしょう。教育の流れが変わる第一歩となればと思います。

大統領が罷免された韓国の国民への手紙

大統領が罷免されるのは尋常なことではありませんが、貴国では朴槿恵氏に続き、尹錫悦氏も罷免されてしまいました。もちろん尹氏のあの時の行動は行き過ぎであったことは私も認めますが、どれだけ韓国の国政がデッドロックに乗り上げ、国家が二分していたかという背景を知らずして罷免の事実だけが独り歩きし国民がその勝ち負けで喜怒哀楽するのは不思議な光景です。貴国では大統領が任期満了後に逮捕されるのが通例でしたが、今やさらに進化し、任期中にクビになるという新しい流れをも作ったのでしょうか?