アメリカも試験場にされた?

 コールマンは、特にアメリカを「新世界秩序」構築の実験場と見ており、20世紀の多くの米国大統領が300人委員会の操り人形であったと指摘している。アンドリュー・ジャクソンやエイブラハム・リンカーンのような独立志向の強い指導者たちは、中央銀行の設立を拒み、その代償として命を落としたという。

 その後、ウッドロウ・ウィルソンやセオドア・ルーズベルトらの時代に、連邦準備制度(FRB)が設立され、アメリカ経済は委員会の影響下に置かれることとなった。コールマンによれば、これはロンドンのラウンドテーブルから派生した外交問題評議会(CFR)などによる計画的な動きだったという。

 また、「ローマクラブ」などのシンクタンクを通じて、脱工業化、国境の開放、民営化、人口削減といった政策が提唱され、それらが実際の国家政策に組み込まれてきたとされる。コールマンはこれを「国家的自殺」と呼び、アメリカ社会の構造が意図的に崩壊させられていると警告する。

 音楽やサブカルチャー、性の自由化、薬物文化の拡散などは、すべてこの長期的な社会操作の一環であり、アメリカを通じて全世界へと拡散されたという。

『TOCANA』より 引用
(画像=画像は「Soul:Ask」より,『TOCANA』より 引用)