加えてこのプロセスでは軽量性も維持することが可能です。

そして研究チームは、デモンストレーションとして、この自己密化木材を使った「木製の釘」を試作しました。
この釘はスチール製の釘よりも硬く、下穴を開けずに木板に打ち込むことができ、しかも釘自体が壊れることはありませんでした。
この特性は、金属に代わる新素材としての可能性を大いに示しています。
環境負荷を低減し、持続可能な社会を目指すうえで大きな意味を持つでしょう。
将来的には、軽くて強い建築資材としての利用や、金属に代わる機械部品や工具、さらにはリサイクルが容易なエコ素材としての展開が期待されています。
人類が長い歴史の中で親しんできた「木」という素材が、科学の力によってまったく新しい段階へと進化を遂げようとしています。
全ての画像を見る
参考文献
Self-densified super-strong wood: a sustainable alternative to traditional structural materials
https://www.eurekalert.org/news-releases/1077842
“Self-densified” wood could give metal a run for its money
https://newatlas.com/materials/self-densified-wood/
元論文
Self-densified super-strong wood
https://doi.org/10.1016/j.jobab.2025.03.001
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。