今回指摘されているのは、検索結果や一覧ページを直接削除するのではなく、「配送先を別の国に設定すると在庫切れ扱いになる」という現象です。

いったいAmazonに何が起きているのでしょうか?

見えない検閲に震撼:Amazonが排除する書籍の実態とは

「とあるAmazonの禁書目録」――実は見えない制限リストが存在か
「とあるAmazonの禁書目録」――実は見えない制限リストが存在か / Figure 4は、実際のAmazon商品ページで、配送制限がかかっている出品オファーに対して表示される「配送不可」のメッセージがどのように見えるかを示す例です。 この画像では、ユーザーが商品詳細ページや「all offers display」画面にアクセスした際、各出品者のオファーの横に「この商品はご希望の配送先へは発送できません」という明確なメッセージが表示されています。 このメッセージは、単なる「在庫切れ」や「一時的に利用不可」といった曖昧な表現ではなく、配送そのものがシステム上で制限されていることを直接伝えています。 つまり、商品自体は在庫がある場合でも、選択された配送先には発送が許可されていない、という配送ブロックの存在を示しているのです。 また、この「配送不可」メッセージの表示方法は、Amazonがユーザーに対して実際の配送制限理由を隠蔽し、単に「利用できない」とだけ伝えることで、利用者が真の規制内容に気づきにくくしている可能性を示唆しています。 研究者たちは、このようなメッセージの不透明さが、Amazon内部で自動的に行われる配送制限の仕組みの一端であると考えており、Figure 4はその決定的な証拠の一つと位置付けられています。/Credit:Banned Books Analysis of Censorship on Amazon.com

研究チームは、まず「Amazonの商品ページを徹底的に網羅する」アプローチをとりました。

世界中のウェブページを定期的に保存するCommon Crawlという巨大アーカイブから、AmazonのASIN(商品ID入りURL)を何百万件も抽出。