3月FOMCは関税インフレのノイズは世間の謬論と違って少なくとも金融緩和方向の施策を妨げるものではないことを行動で示したが、5月利下げを予告するまで至らなかったのは間違いであり、5月FOMCまでの1ヶ月半はあまりにも長い。

なお本来4月のシーズナリティは決して悪くない。

テクニカル。週足は再び大きな週足上ヒゲ陰線となり、5787は週足レベルのレジスタンスとなる。従って先週5800台としていた売り場は少なくとも5700台まで降りて来る。

3月上旬から想定してきたように中期的なダウントレンドに転換している可能性が高く、先週の展開からも分かるように、上げを取る方が、少し前に下げを取るような投機であるとの自覚が必要となる。

もちろんこれは上げがないことを意味するわけではないし、今週のイベントは内容はともかくタイミングはほぼ全てオープンリーチであるため、3/27のようなショートカバーもちょいちょい見られるだろうが、イベントに向けた事前ヘッジの定刻カバーが唯一の買い手と思われ、裁量勢はもちろん、上で見てきたように機械の買いも出て来さそうなので、カバーが済んだところは再び売りに押されやすくなると思われる。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年3月31日の記事を転載させていただきました。