カナダは今、隣国政策を思いっきり見直しています。世界一長いこの国境の壁はより高く、より超えにくくなるでしょう。カーニー首相は現在議席を持っていないため、4月28日に総選挙を実施し、議席を持つ首相をめざします。世論調査ではカーニー氏の自由党は保守党よりやや有利であるもののまだ勝負は見えていません。今日、カーニー氏はトランプ氏と初の電話会談を行い一定の成果があったようです。総選挙で勝てばトランプ氏と対面交渉に臨むことになるようです。勝負をかけながら交渉も尽くす、この姿勢は見習いたいです。
カナダの反省は今までアメリカに頼り過ぎた点です。今後、欧州とアジアとの関係強化に動きます。日本は良いカウンターパートになるとみています。中国はアメリカの経済制裁を受けてもアメリカ以外で貿易を伸ばし、アメリカなしでも成長できることを示しました。ならばカナダもできるでしょう。カーニー首相の「経済や安全保障面で緊密に協力するという、かつての米国との関係は終わった」という発言は極めて重く、決意表明とも取れます。もちろん、政権トップは数年間の在任であり、カナダとアメリカという長期的な関係とは別次元にあると考えていますが、人口が1/10のカナダの姿勢は見上げたものだと思います。
後記 国際関係論では世界的権威のひとりでブリティッシュコロンビア大学の名誉教授のご自宅にお邪魔し、日本人の国際化について何ができるか1時間半にわたり議論しました。なかなか奥深いトピックでもちろん結論は出ず、教授から「出張中の3週間のうちに主張する点をレポート4-5枚にしてまとめて提出してくれ」と言われたとき、こりゃ、大学のゼミのようだなと思わず苦笑い。ただ、こういうレポートは教授間でシェアされる可能性もあり、かなり真剣に取り組む必要があります。久々に学生に戻ったつもりで書いてみましょうかね?これもよい刺激です。
では今日はこのぐらいで。