とはいえ、この結果だけでは「数年間の差」しか説明できません。

私たちが昔の人の写真を見た時に「10歳以上老けている」ように思えるのは、別の要素も関係するはずです。

おそらくそれは、文化的・視覚的なバイアス(偏見・先入観)でしょう。

1970年代の男性がよく着ていたスーツ、太いフレームの眼鏡、フォーマルな髪型、そして無表情なポートレート――。

これらは、現代のカジュアルなファッションや自然体の表情と比べて、私たちに「老けている」という印象を強く与えます。

当時のスタイルが”大人びて見える=老けて見える”という錯覚を引き起こしているのです。

さらに、当時の写真技術も影響しています。

古いフィルムの色味、硬いライティング、画質の粗さなどは、顔の陰影やしわを強調し、より老けて見える原因となります。

つまり、昔の人が10歳以上老けて見える理由は、「実際に体が年老いていたこと」と「現代人の視覚的・文化的バイアス」の両方が合わさっていたからです。

現代人に焦点を当てると、、体の若返りと文化の変化がダブルで「若く見える現代人」を作り出していると言えます。

そう考えると、現代から数十年経った後の時代にも同じ現象が生じる可能性はあります。

私たちの今の姿は、未来の人々からすると「かなり老けて見える」のかもしれませんね。

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参考文献

Why Did People “Look Older” In The Past?
https://www.iflscience.com/why-did-people-look-older-in-the-past-64432