こうしたコブシメのパッシングストライプと同じカモフラージュは、自然界に前例がないとのことです。
こちらはパッシングストライプでこっそり近づいて、最終的に獲物を捕獲するシーン。

これまでの常識では、動くとバレるからこそカモフラージュが難しいとされてきました。
しかしコブシメは、あえて目立つ動き=「縞模様のリズム」で別の動きを上書きすることで、獲物が受け取る視覚情報を巧みに欺いていたのです。
この研究は、動きがカモフラージュを破るという従来の常識に一石を投じるものです。
自然界には、私たちがまだ知らない「カモフラージュの戦略」が数多く隠されているのかもしれません。
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参考文献
Cuttlefish ‘mesmerise’ their prey with a moving skin pattern, study finds
https://www.bristol.ac.uk/news/2025/march/cuttlefish-camouflage.html
元論文
Stealth and deception: Adaptive motion camouflage in hunting broadclub cuttlefish
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adr3686
ライター
千野 真吾: 生物学出身のWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部