この爪の持ち主はテリジノサウルスの新種と断定されており、新たに「デュオニクス・ツクトバアタリ(Duonychus tsogtbaatari)」と命名されています。
デュオニクスはギリシャ語で「二つの爪」を意味し、ツクトバアタリはモンゴルの著名な古生物学者キシグジャヴ・ツクバートル博士に敬意を表したものです。

研究者によると、この新種個体は体高が約3メートル近くあり、体重は260キロ以上に達したと推定されています。
さらにチームはデュオニクス・ツクトバアタリの生前の姿も復元してみました。
二本指を持つ新種の「生前の姿」がコレだ!

デュオニクス・ツクトバアタリの化石は爪の他にも、いくつかの部位が見つかっています。
それを図示したのが上の画像です。
白で塗られた部分が化石の見つかっている場所を示します。
これを他のテリジノサウルス類の全身骨格と比較しながら、デュオニクス・ツクトバアタリの生前の姿を可能な限り復元しました。
そうして完成したのがこちらです。

チームの分析から、デュオニクス・ツクトバアタリは二本指の爪で物を掴んだり(グラップリング)、枝を握ったり(グラスピング)する機能を持っていたと考えられています。
また他のテリジノサウルス類には見られない、爪がほぼ90度に曲がり、非常に強くカーブしているという特徴も確認されました。
この独特な形状のおかげで、この新種恐竜は直径約10センチまでの枝や植物の束を掴むことができたと推測されています。