日本人が犯しやすい節水マナー違反
だいぶ前置きが長くなりましたが、オーストラリアではいかに水が貴重かということが分かったかと思います。都市部で水道が通っていても、水道代は日本の2~4倍はします。

だから節水が大切なのです。ホームステイやシェアハウスとなると水道代を払うオーナーの身としては節水を強調するでしょうし、私のように水に限りがある暮らしの場合は節水なしでは生活ができません。

きれい好きで水が豊かな国からやって来た日本人が、オーストラリアで気を付けるべき節水マナーを紹介します。
シャワー時間は短めに

これが一番のトラブルの多いことかと。ステイ先で『シャワー時間は4分』と言われたなんてよく聞く話ですし、私もそう言われた経験があります。4分で全てを終わらせるだなんて至難の業かと思われるかもしれませんが、こちらの人はシャンプーを毎日する習慣がないのです。
最初、私もこれには抵抗がありましたが、空気が乾燥しているので案外気になりません。そもそも給湯タンクが小さめの家庭が多く、長シャワーをしているとお湯が出なくなるということもあります。そりゃ水道代が上がるは、次にシャワーに入ろうとしたらお湯が出ないわとなると、長シャワーは嫌われますよね。
洗濯は毎日しない

日本には小型の洗濯機がありますが、オーストラリアは何でも大きめ。そこに少しの洗濯物を洗うがために洗濯機を作動させるのは水がもったいない!
バスタオルなんかは、広げて置いておけば乾燥大国では簡単に乾きます。長期滞在する場合は、下着類は多めに用意するに越したことはありません。
オーストラリア式食器洗い法
食洗機の付いている家庭では問題ありませんが、うちのように手洗いの場合はちょっと洗い方が特殊です。多くの家(特に水に限りのある家)ではシンクが2つに分かれおり、これは洗う用とすすぐ用に分けて使います。

洗う用には洗剤の混ざったお湯が、すすぐ用にはお湯だけが入っており、泡のたったお湯の中で洗い、それを反対側ですすぎます。ずっと同じお湯を使っているので、最後の方はお湯がかなり汚れてしまうので、洗う時は軽い汚れのものから洗います。

日本で水道のお湯を垂れ流しながら洗っていた私としては衝撃的でしたが、これも慣れてしまえば納得。うちではすすぎのお湯がありますが、すすがないで泡がついたまま食器カゴに入れる人もいます。
オーストラリアで初めて滞在した家で、垂れ流しで洗っていたら注意されたことがあります。今では日本に帰ったときに垂れ流しを見ると、もったいない!と感じてしまうようになりました。
音姫なんて関係ない
トイレで用を足すときに音をかき消す『音姫』ですが、オーストラリアにはそんなものはありませんし、そのために水を流すなんてありえません。むしろ音姫代わりに水を流すと、用を足した後に流す水が出てこないなんてこともありえます。
水圧が低いのでタンクに水が溜まるのに時間がかかるのです。オーストラリアではそんな音、誰も気にしていません。
さいごに
ホテルに滞在したら関係ないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、オーストラリア全体で水不足です。せっかくのホリデー中に節水にケチケチ協力を!とは言いませんが、現状を知って少しでも協力してもらえたら、オーストラリアとしては助かるはずです。
留学やワーキングホリデーなど長期滞在する人は、是非とも『郷に入れば郷に従え』という諺のように節水を意識してほしいです。これができるかできないだけで、現地の人からの対応が変わってくると言っても過言ではありません。まさに『豪に入れば豪に従え』ですね!
文・写真・ナイーブME/提供元・たびこふれ
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