研究者は次のようにコメントしています。

「懐かしさを感じる人は、過去に囚われているわけではありません。

むしろ、懐かしい記憶はポジティブな感情や社会的つながりを生み出すことが、心理学の研究で多く示されています。

私たちの研究では、懐かしさを感じる頻度が高く、その思い出を大切にしている人ほど、大切な人間関係を育むことの重要性を認識していることがわかりました。

年齢を重ねて、生活環境や責任が変化しても、こうした友情は長続きしやすいようです」

懐かしい気持ちにひたることが、社会的なつながりを守り、孤独を遠ざけてくれるとしたら、それは現代人にとって大きな希望ではないでしょうか。

私たちは過去を思い出すことで、未来の人間関係を育てているのかもしれません。

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参考文献

懐かしさを感じやすい人ほど親しい友人が多い―約1,500人を対象とした国際調査で判明―
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-03-25-0

元論文

The past that ties us together: nostalgia strengthens social networks
https://doi.org/10.1080/02699931.2025.2451313

ライター

千野 真吾: 生物学出身のWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部