最初の映画では恋する男性からの連絡を待つブリジットが赤いパジャマ姿でアイスクリームをやけ食いし、「独り」がタイトルになった音楽「オール・バイ・マイ・サイド」に合わせて歌いだす場面に「分かる!」とうなずいた女性は筆者だけではないでしょう。

上司ダニエルとの初ベッドシーンでは「決めパンツ」ではなく、どでかいパンツを着用していたことがバレてしまいます。ちょっと小太りで「ドジ」という言葉がぴったりのブリジットは、「ありのままの君が好きだ」と告白した、心から自分を愛してくれる男性マークと熱い抱擁を交わして第1作は終わります。

2作目そして3作目と公開されるなかで、ブリジットは等身大でありながらも少しずつ成長していきます。せっかく愛するマークと恋仲になったのに、第3作の冒頭では別れてしまっています。「かつては愛し合った2人が離れ離れになる」のは人生の中でもよくある顛末ですよね。

テレビ界でキャリアを積む女性となった40代のブリジットは完璧な女性に一歩近づいたかのようでしたが、ある男性とまもなく深い仲となり、妊娠してしまいます。

ところが、生まれてくる子どもがこの男性との間にできたものなのか、マークの子どもなのかが分かりません。どうしたらいいのでしょう?すてきな男性たちに囲まれて、ブリジットは悩みます。

そして、最新作では

2作目、3作目と続くなかで、ブリジットもほかの登場人物も次第に年を取っていきます。

ブリジットは、新作4作目では2人の子どもを持つ、夫を亡くした女性として登場しますが、今回もまたまた新たな恋に遭遇します。最初の出会いの場面から無様な格好を見せてしまうブリジットのドジぶりは変わっていません。

「女性は知的でかつ痩せて美しくなければならない」「家庭も仕事も完璧であるべき」……そんなプレッシャーを押し返すようなブリジットの姿はこれからも私たちを笑わせ、ほろっとさせ、励まし続けてくれそうです。