ブリジット・ジョーンズ。さて、誰でしょう?
英国に住む人の中で「全く知らない、聞いたことがない」人はかなり珍しいかもしれません。
もともとは1995年、「インディペンデント」紙に掲載されたコラム「ブリジット・ジョーンズの日記」(DiaryofBridgetJones)が始まりです。コラムニストのヘレン・フィールディングが架空の人物「ブリジット」になりきって書きました。
ロンドンに住むシングルの30代の女性が恋や仕事に悩みながら生きていく様子を日記の形でつづるコラムです。翌年、コラムは同名で小説化され、大ヒット。フィールディングは続編を次々と発表していきます。

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今 公式HPより
映画化で世界中に知られるように
ブリジットがシングル女性の代名詞としてさらに広く共感を呼んでいくのは、2001年公開の映画がきっかけです。恋も仕事もうまくいかないけれど、一生懸命生きるブリジットを米俳優レネー・ゼルウィガーが演じ、若きヒュー・グラントがハンサムな上司ダニエル、演技派コリン・ファースがブリジットの恋人マークとして登場しました。
2004年には2作目、2016年には3作目の映画が公開され、今年2月中旬からは第4作目となる「BridgetJones:MadAbouttheBoy」がお目見えしました。
邦題は「ブリジット・ジョーンズの日記サイテー最高な私の今」で、日本では4月に公開予定となっています。
なぜ今でも、人気?
最初の映画公開から24年もの歳月が過ぎましたが、ブリジットはなぜ今でも人気なのでしょう?
BBCの記事(2月8日付)の中で20代の女性たちがその理由を語っています。
最大の理由はブリジットが「等身大のリアルな女性であること」。
映画の中で描かれるブリジットは「独り暮らし」「恋人なし」「タバコやお酒の飲みすぎを抑えたいけど、つい手を伸ばしてしまう」「痩せて格好よくなりたいけど甘いものに手を出してしまう」「親に結婚をせかされる」「仕事で失敗続き」「自分のことを大事にしてくれそうにない男性に身を任せてしまい、自己嫌悪に陥る」の姿を見せます。