しゃっくりそのものは多くの場合軽症で済みますが、長期化すれば多彩な原因が考えられ、今回のように好酸球性食道炎が隠れている可能性もあるのです。

今後さらに大規模な調査や追跡研究が進むことで、高齢者を含むさまざまな患者層での隠れた好酸球性食道炎を見落とさず、早期に適切な治療へとつなげる道が開かれるかもしれません。

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元論文

Eosinophilic esophagitis manifesting as intractable hiccups in an elderly patient: a case report
https://doi.org/10.1186/s13256-025-05044-1

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部