するとトランプ政権は即時に、この両国に対する特別関税をかける方針を発表した。それに対してベネズエラ、コロンビア両国政府はなんと、わずか1日のうちにそれまでの態度を逆転させ、アメリカからの強制送還を受け入れると声明したのだった。トランプ大統領の関税措置は政治的武器としても明白な効果を発揮するのである。

こうしたトランプ政権の不法入国者対策の先頭に立つのがノーム国土安全保障長官なのだ。そしてその結果、アメリカへの不法入国者の数が歴史的な激減をみせてきたのである。

古森 義久(Komori Yoshihisa) 1963年、慶應義塾大学卒業後、毎日新聞入社。1972年から南ベトナムのサイゴン特派員。1975年、サイゴン支局長。1976年、ワシントン特派員。1987年、毎日新聞を退社し、産経新聞に入社。ロンドン支局長、ワシントン支局長、中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員などを歴任。現在、JFSS顧問。産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。著書に『新型コロナウイルスが世界を滅ぼす』『米中激突と日本の針路』ほか多数。

編集部より:この記事は一般社団法人 日本戦略研究フォーラム 2025年2月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は 日本戦略研究フォーラム公式サイトをご覧ください。