聞こえてくるニュースといえば、電力供給に必要があって石炭火力の廃止を延期しているのに環境大臣がイヤミを言うという内容。
富山新港火力発電所石炭1号機 廃止延期 環境相“大変遺憾”
日本はドイツの失敗をひたすら追いかけていることに、まだ気がついていないようです。
火力発電の燃料はLNGにたよりすぎ?
図2は2018年の全発電量に占める燃料種別の割合です。LNGが39%にもなっています。ついで石炭30%、水力9%となっています。
確かに、LNGは発電電力量あたりのCO2の排出量が少ないとか、単価もそこそこ安いと言われています。だからといって、LNGのみに偏重してしまっていいものでしょうか?

図2 2018年の全発電量に占める燃料種別の割合
LNGの問題点
LNGの輸入先第3位にロシアがシェア10%を占めています。サハリンⅡの採掘開始で日本までの距離が近くて輸送コストが安いLNGが手に入るようになったからです。図3を見ていただくと、日本までの距離がイメージできると思います。

図3 サハリンⅡの開発地域と日本へのパイプライン構想
一般的に天然ガスは、3,000km未満はパイプラインで気体の状態での輸送が有利、3000kmを超えると、液化してLNGとして船で運ぶことが有利とされています。日本は島国なので、パイプラインでの輸送は不可能です。サハリンⅡも液化して船舶で輸送していますが、それでも輸送距離が短い分、東南アジアやオーストラリアからLNGを輸送するよりは安いです。
さらに、かつてはサハリンから北海道まで海底をパイプラインで結び、さらに安価に輸入する構想もありました。しかし、ロシアとの関係が悪化したことで中断しています。日本では、JERA、九州電力、東北電力、東京ガス、東邦ガスなどがサハリンⅡのLNGを輸入しています。今後も安価なLNGを求めて輸入する会社は増えていくと思います。